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ドラッグスター 400 キャブオーバーホール

ドラッグスター 400 キャブオーバーホール

皆様ご無沙汰しております!
元気にしてますか!?私達はとっても元気ですよ!生きてます(笑)

本日はドラッグスターのエンジン不調の修理の内容になります(^^♪

是非とも最後までお付き合いいただけると幸いです。

現車確認

お客様よりご用命頂き早速現車の方、確認してまいります!
どうやら

エンジンかからない・かかっても吹け上がらない

だそうで・・・・・
キーをONにして、セルスイッチをON!

キュルキュルキュルキュル キュルキュル ・・・・ブォーーーン!・・プスン
キュルキュルキュルキュルky・・・・・・プスン

と、まぁこのような感じの音を立てて見事にエンストしてます!

俺の腹の音はいつもこんな感じだよ~

あなたホントに人間かしら?


ブォーーーン!とエンジンが一瞬かかる事からプラグなどの点火系より燃料を供給する
キャブレターが非常に怪しいです!

キャブレターの取り出し

車体によってはかなり狭いところのボルトを外して脱着しなければいけないキャブレターですが、ドラッグスター400の車体では比較的簡単な作業でした( ;∀;)

作業に夢中で写真があまり無いのですが、以下の手順で車体よりキャブレターを取り出します!

  • 燃料コックをOFF
  • シートの取り外し
  • ガソリンタンクに繋がっている燃料ホースを切り離し、ガソリンタンクを取り外す
  • キャブとエアダクトを繋いでるゴムジョイントのホースバンドのボルトを緩めダクトを取り外す
  • キャブレターにつながっている燃料ホース類の取り外し
  • アクセルワイヤー、チョークなどのワイヤー類の取り外し
     
  • キャブレターを固定しているゴムジョイントのホースバンドのボルトを緩めキャブを取り外す

キャブレターを外すとこんな感じ。

外れたキャブレター

キャブレターのオーバーホール

車体から外したキャブレターを分解してみましょう!
ベンチュリー式のキャブレターなのでアクセルワイヤーがバタフライという空気が通る弁に繋がっていて、空気の量を変えて燃料の供給を決める構造です。

ここら辺もあとで記事にしようと思っております(*’▽’)

結論から申し上げますと、キャブレターの中のガソリンを抜き分解していくと、メインジェットパイロットジェットとよばれる、エンジンに燃料を供給する通り道があるのですがそこが詰まってました!!ざんねん!

エンジンが調子悪いと大体ココなのよねぇ

スロージェット詰まりはアイドリング、メインジェット詰まりは吹け上がりに影響すると覚えておこう!!


パイロットジェット

パイロットジェット

メインジェット

メインジェット

キャブレター修理

メインジェットやパイロットジェットに詰まったガソリンはこびりついて中々とるのが面倒です。

そこでキャブクリーナーの出番!!



しばらくつけ置き(1時間)すればガソリンが溶けて圧倒的に掃除しやすくなりますよ(^^♪

注意してほしいのは、ゴム製品です!!
一緒に溶けてしまうので絶対につけてはいけませんよ。

ダメよダメダメ

しばらくつけ置きしたら清掃していきます。

溶け残ったガソリンはこういった針を使って慎重に落としていき、エアーで吹き上げます。
この時、無理やり針を入れてしまうと穴径が変わってしまいエンジン不調の原因となるので一番気を使う作業かもしれませんね。

ダイヤフラム
空気路
ダイヤフラム

一通り清掃がおわりましたら、ダイヤフラムとゴムの部品に加えガソリン量を調整するフロート部分、キャブレター本体の油路、空気路などといった細かい部分も点検していきます。
今回はジェット類以外は交換する程痛んでませんでしたので、このまま組み上げて終了なりますm(__)m

組付け後はエンジン始動も見違えるようになり良好な走りをみせてくれました(*’▽’)

故障の原因

バイクを長い期間エンジンをかけずに放置しますと、キャブレター内部に残ったガソリンがジェット類の穴で固まってしまい、ガソリンがうまくエンジンに供給されないので不調になってしまいます。

キャブレターには内部のガソリンを抜く弁が設けられておりまして、+ドライバーなどで緩めてあげると簡単にガソリンを抜くことができます!

長期間お乗りに乗らない場合にはガソリンコックをOFFにしてキャブレター内部のガソリンを排出するだけでも大分コンディションがよくなるので是非試してみたください(*’▽’)

おわり

預かっていたバイクをお客様に納車して終了となります!
ドラッグスター400はなかなかトルクの太い素敵なバイクですよね(^^)/

最近のバイクはインジェクター式を採用する傾向があり、キャブレター自体なくなりつつあります。
目まぐるしい時代の変化に伴い電動化の一途を辿っていく一方、それに合わせた知識の習熟も必要になりました。

あそことあそこのネジを調整して・・・・なんて日がなつかしく感じる時代も目の前に来ているのかもしれませんねーーー!

ではまた( `ー´)ノ